2006/09/20

雨の日の髪の毛が膨らむ理由:良い問題だと思う。

Q:雨の日に髪の毛が膨らんだりするのはなぜ?
A:
良い質問ですね。
髪の毛の成分であるケラチンの性質によるものでしょうね。
ケラチンは水分を吸収しやすいのですが、水分を吸収すると伸びます。

雨の日のように湿度が高いと、髪の毛のケラチンが水分を吸収します。
しかし、1本の髪の毛の全てのケラチンが同時に伸びるのではなく、部分部分によって吸収した水分が異なり、伸び率もマチマチになり、まっすぐだった髪の毛が湾曲してしまう、1本1本の髪の毛がランダムな方向に湾曲することで、「髪の毛が膨らむ」ように見える。
ということだと思います。

(申し訳ないのですが、実際にX線解析などを使った研究をしたわけではないので"当てずっぽう"です。他の方の回答も参考にしてください。)
参考URL: http://www.rigaku.co.jp/app/doc/nanoviewer.html

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ケラチンにはαとΒがあって、分子の長さが異なり、鎖のようにつながっている。
何本も繊維のようにケラチンの鎖があって、鎖どおしが「水素結合」によってつながっている。
この水素結合を分解して、別の分子と水素結合させることで、髪の毛を湾曲させることができる。これが「パーマ」だ。
しかし、パーマと違って、湿度によって一時的に髪の毛が湾曲するということなので、今回の質問の答えは、ランダムな方向の湾曲による「髪の毛のふくらみ」であろう。

googleってみても、シャンプー屋さんなどのページばかりで、これと言うものが見つからなかった。おそらく化学系の企業の方で詳しい人がいるだろうし、他の方の回答を見てみたかったのだが、締め切られてしまった。

この問題は良い問題だと思う。
日常生活のちょっとしたことがどんな仕組みなのか、調べたり理解することは、とても楽しい。