2008/01/19

全世界で決められている標準時間はどこの国?→基準はイギリス・グリニッジ、決めているのはフランス

Q:全世界で決められている標準時間はどこの国?
A:
昔は、イギリスのグリニッジにあった天文台を基準として、標準時を定めていました。
しかしながら、太陽や星の観測では十分な精度が出ないため、現在では、世界各国の「原子時計」を使って、協定世界時を定めています。

具体的な協定世界時の定め方については、次の「独立行政法人 情報通信研究機構」のページを見ると分かりやすいでしょう。
http://jjy.nict.go.jp/mission/page3.html

----以下引用
あらかじめ決められたスケジュールに従って得られたGPSタイムと協定世界時UTC(NICT)との時刻比較のデータおよび衛星双方向時刻比較データはフランスにある国際度量衡局(BIPM)へ送られます。
BIPMでは、世界中の機関で同様にして得られた時刻比較のデータを基にして、国際原子時(TAI)と協定世界時(UTC)の決定が行われます。
----引用終わり

つまり、昔はイギリスで定めていたのですが、現在ではフランスで定めているということです。(もちろん、昔のグリニッジ天文台が標準であることは変わりありません。)
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時刻を決める手続きはとても厳密なものだ。
しかし、日本では偏執狂的な「正確さ」へのこだわりがある。
日常生活で電波時計を使って1秒以下の精度まで求める必要はないだろう。ところが、電波時計が多いに使われている。

鼻で息を吸い込み口から同時に出すのは?→循環呼吸

A:
いわゆる「循環呼吸」というものですね。

いったん、ほほを膨らませて口の中に空気を蓄えます、
その口の中の空気を徐々に口から吐き出しながら、
同時に、鼻から肺へ空気を取り込む、
という手法とのことです。

このような呼吸法をする人は、音楽の分野でいるそうです。

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もちろん、日常生活で循環呼吸をする人はいないだろうが、木管楽器の演奏者ではいるらしい。
しかし、ちょっと練習してみたところ、循環呼吸では鼻から息を吸っているときには、私には音が出せなかった。口から空気を出し続けることはできたようなのだが、音を出すまでの力強さがない。

∀Дはなんと読む→arbitrary、でー、∀x∃y(x♡y)

Q:∀Дはなんと読む
A:
マイクロソフト社のWindowsXpで、MS-IMEを使っているのなら、
∀は「すべて」で変換できます。数学用語で「任意」、英語で「arbitrary」という意味です。
読み方は「arbitrary」で良いでしょう。ただし、日本国内では通用しないことが多いでしょう。

Дは「でー」で変換できます。ロシア語のABCで言うと5番目の文字です。「АБВГД…」
読み方は「でー」で良いでしょう。
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∀x∃y(x♡y)なんてのもJIS2004のおかげで表記できるようになった。

コネクタが違ってLANケーブルがささらない→LANカードを買ってみて

Q:コネクタが違ってLANケーブルがささらない
A:
1000円ぐらいで販売している「LANカード」というパーツを買ってきて、PCに取り付ければ、PCにケーブルを接続することができるようになります。
質問者がLANカードを買うときは、マニュアルがちゃんとしているものを買うことをお勧めします。
また、それ以外にも設定することがあるので、光回線に変えたときに届いたマニュアルを、落ち着いてよく読んで設定してください。

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コメントでお礼を言われた。
電気屋で、購入して解決したとのこと。
こんな回答でわかるだろうか、マニュアルを読んでくれるだろうか、と心配していたが安心した。

2008/01/12

先物取引はハイリターンのため?→リスクヘッジのため

Q:先物取引はハイリターンのため?
A:
先物取引は、市場の変動の影響を受けずにビジネスを続けるための一種の保険としての役割のために作られた仕組みです。

例えば、質問者が大規模農場を経営していて、秋に小麦が1万トン収穫できる見込みがあったとしましょう。
現在は1月ですから、今年の秋に穀物相場がどのように変化するのか分かりません。
先物取引市場という仕組みがあれば、自分が納得できる価格で「秋に小麦1万トンを○○円で売る」と予約をかけることができます。(もちろん、それを引き受ける買い手がいないといけません)

実際に、秋になって穀物市場が下落してしまって現物市場では○○円では売れない状態であっても、○○円で売ることができるのでラッキーですね。
ところが、穀物市場が暴騰して現物市場では○○円以上の値段がついても、○○円でしか売れません。納得しているとはいえ損です。

一方、質問者が大規模なファミリーレストランを経営していて、今年の秋に小麦を1万トン買わなくてはならない場合には、逆の立場になります。

このように、将来の相場の暴騰・下落などの影響を受けずに、先物市場で商品を確保しておけば、経営上のリスクを減らすことが可能になるのです。
例えば、ANAなどでは先物購入によって安くジェット燃料を入手できた時期がありました。

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私の説明よりも上手な解説がWeb上ではあるだろうが、ざっくり説明してみた。
株式相場、
先物相場、
為替相場、
この手の業界の胡散臭さが報道されることがあっても、その意義が解説されることが少ない。
中学校程度での金融教育が行われるべきだと思う。

2008/01/02

銀行の店舗ってどうして3時で閉まるのか→やる気の問題

Q:銀行の店舗ってどうして3時で閉まるのか
A:
多くの銀行が3時に窓口を閉めてしまいますね。
不便だと感じる人は大勢いるでしょう。
一応、決まりはあります。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S57/S57F03401000010.html
----引用はじめ
銀行法施行規則
第十六条 銀行の営業時間は、午前九時から午後三時までとする。
2 前項の営業時間は、営業の都合により延長することができる。
----引用終わり
しかし、「営業の都合」で延長できると明記されていますから、単に「銀行のやる気」の問題なのです。

たとえば、りそな銀行・埼玉りそな銀行では5時・7時まで窓口営業しています。
http://www.resona-gr.co.jp/resonabank/kojin/tenpo_atm/jikan/index.html
東京スター銀行では土曜日も営業しています。
http://www.tokyostarbank.co.jp/

(どちらも事実上の破綻があった銀行です。それだけ、顧客サービスに真剣なのかと思います)

ただし、今後は窓口での手続きはどんどん減っていくことでしょう。
私は窓口での手続きが不要なネット専業銀行を良く使っています。
普通銀行であっても窓口業務は「住宅ローン手続き」「信託販売」などに限られていくでしょう。

なお、一部に誤解をしている回答者の方がいるので指摘しておきますが、振込処理が3時までとなっているのは「全銀システム」の都合です。(全銀システムとは全国銀行協会の振込システムです)。
http://www.zenginkyo.or.jp/abstract/efforts/action/action_04/index.html
そして、全銀システムの最終締め切りが午後4時15分であるのは「決済リスク」の回避のためです。
窓口を閉めてからの作業があるとか、日銀のシステムは全く関係ありません。
一つの金融機関が破綻したときに、資金の同日決済化がされていないと、健全な金融機関も連鎖破綻してしまい、日本経済が麻痺してしまうからです。
締め切りがあるのは日銀のせいでもないし、システムが古いからでもありません。日本経済が麻痺しないためです。

また、振込処理が全銀システムで行われた後に、各金融機関の日銀口座でのネッティングが行われます。一件一件の振込毎に資金を移動するのではなく、A銀行は+100億円、B銀行は-50億円など、トータルの出入額のみの決済を日本銀行にある口座で行います。日本銀行が「銀行の銀行」と言われるが所以です。

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「決済リスク」と「利便性」のトレードオフで、銀行間振込の締め切りが決まっている。
決済リスクだけは避けるべきだということには賛成だ。

株は何も生産しないはず→資金調達の一手段として有効

Q:株は何も生産しない
A:
株式を所有することで「配当金」「株主優待」がもらえます。
それ以外に、売り買いの差益で儲けることができます。損をすることも多いですね。

質問者のお考えのとおり「株式を購入しても何も生産しない」ように見えるのですが、株式を上場することで、会社は資金を市場から調達する方法がひとつ増えることになります。
調達した資金で、高価な工作機械を購入して工場を建設し生産力を高めることもあれば、優秀な職員を雇って他社よりも優れた製品・サービスを提供することができます。
このようなファイナンスの仕組みによって社会全体が活性化し進歩しているのです。

今から100年以上も前の明治時代に「渋沢栄一」などが日本に最初に会社を作ったのも、「一部の人があぶく銭を儲けるため」ではなく「社会全体が豊かになるため(貧乏な人が少なくなるように)」という目的があったのです。

株式が暴落してもどうでもよいかもしれません。しかし、不景気の影響は若年者にでます。就職先が少なくなるのです。

私は、株式の売買による「濡れ手に泡」のボロモウケを全面的に肯定するつもりはありません。しかし、株式市場というメカニズム(仕組み)によって社会全体が活性化し発展していくことについては強く肯定します。
そのメカニズムの中で「借金して株式取引をすること(信用取引)」によって、破産してしまう人もいます。はっきり言うと「自己責任」です。
そのような損をする人が大勢いるので、一部に儲ける人がいるのです。
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株式市場は「ゼロサム」zero-sumのように見えてならない。
競馬や競輪というギャンブルのような「バクチ」と同じように見えるからだ。
しかしながら、ファイナンス:金融という仕組みが会社を支え、社会を発展させる基になっている。
この話は、概要を聞いても理解できないかもしれない。
かなり丁寧に説明が必要だと思う。