銀行の店舗ってどうして3時で閉まるのか→やる気の問題
Q:銀行の店舗ってどうして3時で閉まるのか
A:
多くの銀行が3時に窓口を閉めてしまいますね。
不便だと感じる人は大勢いるでしょう。
一応、決まりはあります。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S57/S57F03401000010.html
----引用はじめ
銀行法施行規則
第十六条 銀行の営業時間は、午前九時から午後三時までとする。
2 前項の営業時間は、営業の都合により延長することができる。
----引用終わり
しかし、「営業の都合」で延長できると明記されていますから、単に「銀行のやる気」の問題なのです。
たとえば、りそな銀行・埼玉りそな銀行では5時・7時まで窓口営業しています。
http://www.resona-gr.co.jp/resonabank/kojin/tenpo_atm/jikan/index.html
東京スター銀行では土曜日も営業しています。
http://www.tokyostarbank.co.jp/
(どちらも事実上の破綻があった銀行です。それだけ、顧客サービスに真剣なのかと思います)
ただし、今後は窓口での手続きはどんどん減っていくことでしょう。
私は窓口での手続きが不要なネット専業銀行を良く使っています。
普通銀行であっても窓口業務は「住宅ローン手続き」「信託販売」などに限られていくでしょう。
なお、一部に誤解をしている回答者の方がいるので指摘しておきますが、振込処理が3時までとなっているのは「全銀システム」の都合です。(全銀システムとは全国銀行協会の振込システムです)。
http://www.zenginkyo.or.jp/abstract/efforts/action/action_04/index.html
そして、全銀システムの最終締め切りが午後4時15分であるのは「決済リスク」の回避のためです。
窓口を閉めてからの作業があるとか、日銀のシステムは全く関係ありません。
一つの金融機関が破綻したときに、資金の同日決済化がされていないと、健全な金融機関も連鎖破綻してしまい、日本経済が麻痺してしまうからです。
締め切りがあるのは日銀のせいでもないし、システムが古いからでもありません。日本経済が麻痺しないためです。
また、振込処理が全銀システムで行われた後に、各金融機関の日銀口座でのネッティングが行われます。一件一件の振込毎に資金を移動するのではなく、A銀行は+100億円、B銀行は-50億円など、トータルの出入額のみの決済を日本銀行にある口座で行います。日本銀行が「銀行の銀行」と言われるが所以です。
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「決済リスク」と「利便性」のトレードオフで、銀行間振込の締め切りが決まっている。
決済リスクだけは避けるべきだということには賛成だ。