2008/01/02

株は何も生産しないはず→資金調達の一手段として有効

Q:株は何も生産しない
A:
株式を所有することで「配当金」「株主優待」がもらえます。
それ以外に、売り買いの差益で儲けることができます。損をすることも多いですね。

質問者のお考えのとおり「株式を購入しても何も生産しない」ように見えるのですが、株式を上場することで、会社は資金を市場から調達する方法がひとつ増えることになります。
調達した資金で、高価な工作機械を購入して工場を建設し生産力を高めることもあれば、優秀な職員を雇って他社よりも優れた製品・サービスを提供することができます。
このようなファイナンスの仕組みによって社会全体が活性化し進歩しているのです。

今から100年以上も前の明治時代に「渋沢栄一」などが日本に最初に会社を作ったのも、「一部の人があぶく銭を儲けるため」ではなく「社会全体が豊かになるため(貧乏な人が少なくなるように)」という目的があったのです。

株式が暴落してもどうでもよいかもしれません。しかし、不景気の影響は若年者にでます。就職先が少なくなるのです。

私は、株式の売買による「濡れ手に泡」のボロモウケを全面的に肯定するつもりはありません。しかし、株式市場というメカニズム(仕組み)によって社会全体が活性化し発展していくことについては強く肯定します。
そのメカニズムの中で「借金して株式取引をすること(信用取引)」によって、破産してしまう人もいます。はっきり言うと「自己責任」です。
そのような損をする人が大勢いるので、一部に儲ける人がいるのです。
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株式市場は「ゼロサム」zero-sumのように見えてならない。
競馬や競輪というギャンブルのような「バクチ」と同じように見えるからだ。
しかしながら、ファイナンス:金融という仕組みが会社を支え、社会を発展させる基になっている。
この話は、概要を聞いても理解できないかもしれない。
かなり丁寧に説明が必要だと思う。