2007/03/25

寺田寅彦の「科学は累々たる科学者の屍の上に築かれている」というのは?

Q:寺田寅彦の「科学は累々たる科学者の屍の上に築かれている」というのは?
A:
科学者とあたま 寺田寅彦
「科学もやはり頭の悪い命知らずの死骸の山の上に築かれた殿堂であり、血の川のほとりに咲いた花園である。」

この文のことでしょうかね。
青空文庫で全文を読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2359_13797.html


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それにしても、「頭の悪い命知らず」「死骸の山」「血の川のほとり」というのは強烈な言い回しだ。わざと世間のイメージを壊すために強烈な言葉を選んだのだろう。
科学とは「時間と労力のムダづかい」であると評価されるかもしれない。
それであっても極めてわずかな「果実」がなることがあり、それこそが人類の進歩だと考えるべきだろう。