2006/06/16

銀行の合併と持株会社

Q:みずほ銀行とみずほコーポレート銀行はどう違う?
A:
第一勧業銀行、日本興業銀行、富士銀行の三銀行を合併して、「個人向け+中小企業向け」「大企業向け」の二銀行にしました。
「みずほ銀行」と「みずほコーポレート銀行」です。

しかし、多くの中小企業が「うちも親会社と一緒に、コーポレート扱いにしろ」と言ってきたり、電気・電話・ガスなどの公共料金がコーポレートで、個人がみずほと別銀行なので引き落とし処理に無駄があったりと、分けるメリットが大してありませんでした。

おそらく、二銀行にしておくと頭取ポストが二人になって、首になる経営者が一人減るのが一番のメリットだったのでしょう。

みずほ銀行とみずほコーポレート銀行の二つの会社の持株会社が、みずほホールディングスです。
みずほホールディングスと他のみずほ証券などの会社の持株会社が、みずほフィナンシャルグループです。
二重持株会社となっています。これも、無駄なことのように見えますね。

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みずほフィナンシャルとみずほホールディングスが二重持株会社という構造なのも、あまり知られていない。
それ以上に、三井住友銀行の経歴の方が意味不明に見える。
平成8年にさくら銀行が「わかしお銀行」を設立し完全子会社とする。
平成13年にさくら銀行と住友銀行が合併して三井住友銀行になる。
平成15年に三井住友銀行がわかしお銀行と合併して、わかしお銀行を存続会社とする。存続会社の社名を「三井住友銀行」とする。
最終的に三井住友銀行が残ったのだけど、いろいろ合併したおかげで帳簿上の利点があったそうだ。