ヒッグス粒子や不完全性定理が中学生にわかるかなあ
Q:質問者の他の質問や回答を見て回答する?
A:
質問に記載された内容だけで判断しています。
いちいち質問者の過去の質問・回答までは見ません。
私の場合は、中学生程度の知識を前提に回答しているつもりです。
たとえば、高エネルギー加速器研究機構の子ども向けページ「やさしい物理教室」のように、ちっともやさしくないと自覚はありながら、中学生でも読んで理解できる内容にしたいと思っているのです。
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Q:ゲーデルの不完全性定理を完全に理解している方はいますか?証明を知りたいので参考文献か参考URLを教えてください。
A:
完全に理解している人は大勢いるでしょう。
日本人であっても。中学生であっても。
文献として参考URLの「ゲーデルの世界」(海鳴社、廣瀬健・横田一正訳)をあげておきましょう。
この本の付録に「『プリンキピア・マテマティカ』およびそれに関連する体系の決定不能な命題について、I」というゲーデルの1931年の論文の全訳がついてきます。
この論文が「不完全性定理」を発表した論文です。その中の
命題VI 「ω無矛盾でしかも帰納的であるような、論理式のどんな集合κに対しても、ある帰納的な集合式γが対応していて、νGenγもNeg(νGenγ)もFlg(κ)に属していない(ここでνはγの自由変数である)。」
という命題こそが不完全性定理です。
なお、この命題VIはホフスタッター著「ゲーデル・エッシャー・バッハ」という本から引用しました。
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日本国憲法で定められた義務教育は中学校までだ。
その意味もあって中学校卒業のレベルの読み書きができれば理解できるような回答を心がけている。しかし、中学校までで習ったことだとワクワクするようなことが少なくつまらない。
ワクワクするようなことを、ある程度わかりやすく説明してあるとうれしい。
そういう意味で、kekの「やさしい物理教室」ページは良いと思う。
読んで理解できる中学生は、ほんの一握りだろう。それでも十分だ。その子たちがワクワクしてくれて、もっと調べようと思ってくれれば大成功だ。
私の知恵袋の回答も、そうありたいと思う。
今回のゲーデルの不完全性定理の話も中学生には難しいだろう。
しかし「ゲーデル・エッシャー・バッハ」の著者ホフスタッターは自分の著作を「中学生」に読んでほしいと言っている。自分が中学生の時に興味のあった「ゲーデル」「エッシャー」「バッハ」に関することだから、という。
私が中学生の時は、ゲーデルなんて聞いたことも無かった。
今の中学生には知的好奇心を十分に満たす手段「インターネット」と「google」がある。
うらやましいことだ。