2007/05/21

虚数の意義-量子力学など自然の表現に使う

Q:虚数に、どういった意義があるのか
A:
確かに、私たちの日常生活で複素数が出てくることは無いですね。
その意味で、日常生活での複素数の「意義」は無いとも言えます。

電子工学業界であれば、回路設計で複素数を使って表現することがあります。
虚数を使った方が計算が楽になるからです。

一方で、素粒子を扱う量子力学では複素数が大活躍です。
人間にとっての「意義」なんてどうでもよく、量子力学の計算では複素数が無いと成り立たないぐらいのものです。
つまり、自然を表現するために複素数は無くてはならないものなのです。

見方を変えると、複素数こそが「本当の自然の姿」であり、その一部である実数部分のみ日常生活で見ている、と言えます。
物理や数学の業界では、人間にとっての意味、意義、価値なんて、どうでもよいものとも言えます。

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実生活で虚数が出てくることはない。
しかし、量子力学では出てくる。
本当の自然の姿なんて、観測者の状況によって異なるものであって、あまり意味の無い言葉だ。しかし、そんな言葉で説明したほうが分かりやすいかもしれない。
どちらにせよ、人間だけにとっての価値などどうでもよいものだ。

予定納税はなぜ-国の資金繰りのため

Q:予定納税はなぜしなくてはいけないのでしょうか?まえもって納税すると資金繰りは大丈夫ですか
A:
所得税法に定められているからです。
http://www.houko.com/00/01/S40/033A.HTM#s2.5.1.1

----以下引用
所得税法
第104条 居住者は、第1号に掲げる金額から第2号に掲げる金額を控除した金額が15万円以上である場合には、第1期及び第2期において、それぞれその予定納税基準額の3分の1に相当する金額の所得税を国に納付しなければならない。
----引用終わり

では、なぜこのような所得税法の定めがあるかというと「国」の財政上の都合です。
翌年の3月ごろになってから確定申告後に納めてもらうよりも、7月や11月に予定納税があったほうが、国の資金繰りの面では有利だからです。
高額納税者の資金繰りなんぞ、知ったこっちゃありません。

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給与所得者の場合は毎月所得税が控除されている。
それに比べれば予定納税制度も甘くなっていると言える。
年度当初に全額納めるような仕組みにしておけば、税金の滞納が減るだろう。

2007/05/05

次の初級シスアドの試験日はいつ-10月21日予定だけどシステム活用能力がないと難しい

Q:次の初級シスアドの試験日はいつですか
A:
秋期試験(平成19年10月21日(日)予定)
となっています。
http://www.jitec.jp/

Yahoo!Japanというサイトにアクセスできるし、日本語入力もできるのに、検索すらしない(できない)程度の「システム活用能力」だとすると、残念ながら、合格は難しいと思います。

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情報リテラシーとして、最低でも「自分で調べる」「検索する」ということができなくてはいけない。
その次に、数ある情報のなかから「オーソライズ」されたものは何かを見つけ出すことだ。
さらに、「自分の意見」を表明することができれば十分だろう。

最低限、検索ぐらいはすべきだ。
しかし、情報が乱れ飛び「嘘を嘘と見抜ける」ことが難しくなっている。
嘘を本当と思い込んで、自分の意見として思い込んでしまうのは、とても危険だ。

情報リテラシーとしては、「嘘を嘘と見抜ける力」をもっと重要視すべきだと思う。

2007/05/04

神が起こした奇跡を見たい-奇跡でも何でもないけどアリかな

Q:神が起こした奇跡を見たい
A:
私は奇跡でもなんでもなく単なる偶然の積み重ねにしか思えないのですが、
人によっては「人間が存在すること」「美しい自然が存在すること」そのことが、神様の大いなる奇跡だと思っている人もいます。

「そう考えることで、他の人に迷惑がかからなくて、心が穏やかになれる」のであれば、それはそれでアリかな、と思っています。

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宗教について、いつも私が思っていることを回答してみた。
これなら、私にも理解できるし、子どもにも説明できる。
これ以上の難しい話は、難しい話が好きな人だけがすれば良い。

2007/05/01

北朝鮮の通貨、ウォンというのは日本円でどれくらい?-公式・非公式があるらしい

Q:北朝鮮の通貨、ウォンというのは日本円でどれくらい
A:
外国のことを知りたくなったら、参考URLにある外務省のWebページがお勧めです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/data.html
北朝鮮の通貨レートは次のようになっています。
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1米ドル=2.1ウォン
(1999.1の公式レート)
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ということなので、1ウォン約50円というところでしょうね。

ただし、北朝鮮のような国では、公式レートが市場レートと乖離していることが多いので、このとおりのレートになるとは限りません。

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現在では、外務省の北朝鮮情報のページは書き換わっている。
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1米ドル=145ウォン
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前回の回答の時(2004/12/26)とめちゃくちゃ違う。
本当にこれほどの違いがあるのならば、北朝鮮ウォンはハイパーインフレを起こしたか、
デフレ(デノミの間違い)を行ったはずであるが、そのような情報は無い。

外務省が前回は「公式レート」と言っているように、当時から非公式レートが存在したのであろう。その非公式レートでは現在のレート並みだったのだろう。
しかし、今の非公式レートであっても極めて北朝鮮にとって不利なレートであることは間違いないだろう。

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追加:「デフレは誤りでデノミだ」というコメントが寄せられたので訂正しました。
何回かコメントを書き込んだらしいが、ご指摘に大変感謝しています。
せっかくなので、他に誤りがないか是非ご指摘いただきたい。

さて、報道によると、昔のレートは2.16ウォンだったのは、2月16日は金とかいう人の誕生日だったからだそうだ。実に愚かな考え方だ。
経済は崩壊に近いのだろう、デノミではなくハイパーインフレを起こしているらしい。
ただし、麻薬や日本からの闇送金などの統計に表れない経済があって、なんとか成り立っているのだろう。
「失敗しつつある国家」の名にふさわしい。