2008/03/23

ブーメランは宇宙空間でどう飛ぶ→もちろん戻ってくる

Q:
ブーメランは宇宙空間でどう飛ぶ
A:
宇宙空間といっても、真空中であれば回転しながら真っ直ぐ進むだけです。
一方、空気が充満している「宇宙ステーション」の無重力内であれば、縦に回転しながら徐々に向きを変えて一回りして、投げた人のところに戻ってきます。
重力があろうが、無かろうが、ブーメランの向きが変わる原理は同じだからです。

その原理というのは「ジャイロ効果」です。
縦に回転しながらブーメランを投げるので、上半分と下半分とでは空気とのスピードが異なり、回転しながらも倒れるような力がかかります。
自転車の前輪が、手放し運転でも倒れる方向に自動的に曲がるのと同じで、倒れる方向にブーメランも向きを変えるのです。
このような動作を「ジャイロ効果」と言います。
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意外と「らせん」だの深読みする人が多いようだが、実際に投げてみると単純に一回りして戻ってきたという結果になった。

「~は~の夢を見るか」とは何のこと→Dickだよ

Q:
「~は~の夢を見る」という文句って元は何?
A:
フィリップ.K.ディック
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

Do Androids Dream of Electric Sheep?
By Philip K. Dick
Originally published in 1968
http://www.philipkdick.com/works_novels_androids.html

映画化された際に、タイトルが「ブレード・ランナー」となりました。
こちらの方が有名ですね。
Blade Runner
http://bladerunnerthemovie.warnerbros.com/
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映画の方が有名だ。
この映画が無ければDickは有名でなかったままだろう。

自動車のエンジンブレーキでエネルギーはどこへ行く→全てが熱に

Q:
エンジンブレーキで減速する場合ですが、運動エネルギーをどのように放出して減速しているのでしょうか
A:
プリウスのようなハイブリッドエンジンでは、エンジンブレーキのように「回生ブレーキ」がかかります。
運動エネルギーをモーター(発電機)で電気エネルギーにしているのですね。

一方、通常の4サイクルのエンジンでの、エンジンブレーキであれば、やはり「運動エネルギー」は「熱エネルギー」に変わります。
「ガソリンの噴射を止めて、燃えるものがなくなった空気を、圧縮することで抵抗になる」というのは、完全な説明になっていません。

4サイクルのうちの圧縮行程としては正しいのですが、圧縮された空気は爆発がなくとも同じ力で膨張しようとしますから、次の膨張行程でピストンを押してしまうため、エンジンブレーキにはならないのです。

厳密には次の3つのものがあります。
・機械的な摩擦によるもの「フリクションロス」と呼ばれる摩擦による抵抗です。
・吸気行程・排気行程で、小さいバルブの隙間を空気が通ることによる「空気抵抗」によるロス
・圧縮行程で発生した熱がエンジンの冷却水などで冷やされてしまい、膨張行程では100%未満の力でしか働かないことによるロス

意外と難しい話です。
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当初、私もフリクションロスと、圧縮による抵抗だけだと思っていた。
しかし、エンジンブレーキは、上記のような「空気抵抗」ロス及び、圧縮したときの熱が奪われることによるエネルギーロスの二つが、ポンピングロスとして発生してしまう。
結構、難しい。

2008/03/08

サンダーバーズ・アー・ゴー(Thunderbirds are go!)かな→OK

Q:
「サンダーバード」のオープニングは「サンダーバーズ・アー・ゴー(Thunderbirds are go!)」かな?
A:
Thunderbirds are go!
で間違いありません。
イギリス製のサンダーバードのレコードのジャケットを見ても、間違いなく書かれています。
http://www.amazon.co.jp/Theme-Thunderbirds-Are-Barry-Gray/dp...
日本語に訳すなら、「サンダーバード、発進!」が良いでしょう。

このセンテンスでの「go」は、動詞ではなく形容詞です。
英語の文法上の間違いではありません。
質問者が尋ねた英語教師が無知なだけです。

http://dictionary.reference.com/browse/go
----以下引用
go
–adjective
55. ready.
56. functioning properly: two minutes before the satellite is to be launched and all systems are go.
----引用終わり

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まるで、are と go という動詞が重なっているように見えるが、goを形容詞だと理解できれば何の問題もない話だ。